年収の壁の改正

年収の壁とは、税金や社会保険料が発生する境界線を指しますが、収入が一定額を超えると、住民税や所得税、社会保険料の負担が発生し手取が減少します。
2025年度の税制改正により、年収の壁が見直され、特に所得税の壁が大きく変わる事となりました。
これまで、所得税の課税対象となる年収の基準が103万円でしたが、この改正で103万円の壁が160万の壁に見直されました。

 

・所得税の基礎控除の見直し等について

 

これまで働く時間を調整する必要があった方には、以前より労働時間を気にせず、ある程度時間を増やすことができるので手取が増える可能性があります。
また、今回の改正により、納税者の8割強を対象に税負担の軽減が図られています。減税額は世帯類型ごとに2~4万円に平準化されています。
但し、今のところ住民税は給与所得控除の10万円の引上げのみの改正の為、 110万を超えると課税されます(現行100万円)
更に、社会保険料の106万と130万の壁については引き続き変わりませんので注意が必要となります。
年収の壁に関する改正は、所得税は令和7年分から、住民税は令和8年度分から適用となります。

 

 

 

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